コンタドールがツールに出られるかどうか、2月17日がカギ?

去年のツールの覇者コンタドールは、残念ながらASOから手放しで”今年のツール出場大歓迎”という状況ではない。スペインのas.comは、ASOがツールにアスタナ、ひいてはコンタドールの出場を認めるかどうか、2月17日がカギになると書いている。この日、パリ〜ニースの出場チーム発表があるというのだ。(でも日曜だからこの日付があてになるのかどうかわからない。普通は平日だろうに。)ASOは自らが主催する今年最初のレースで、一体どう出るか。まずは無難に招待して、ツールに出場させるかどうか様子を見る、という観測と、P-Nには出場させずにまずはパンチを与えるのでは?という観測の両方が出ている。

バッソ近況

出場停止処分期間短縮のウワサもある中、目下謹慎中のイヴァン・バッソが2009年復帰に向けて意欲を見せた。マネージャーのロンバルディが目下新チーム探しを行っている。ルールにより、復帰後2年間はプロツールチームで走ることは出来ない。しかしジロがプロコンチームを大量に受け入れるようになり、プロツールチームに拘らなくとも、ジロに出られるチャンスは拡大した。3月までにはある程度の移籍先目処を立てたいということで、しっかりしたイタリアチームを狙っており、南アフリカスポンサー+イタリアのインフラというバーロワールドも視野に入っているそうだ。

アスタナのリアクション : 「プロコンの一部にとってはジロ出場は逆に負担となるだろう(ブルイネール)」

ジロ出場チームから除外となったアスタナチームがコメントを対外向けに発信した:

まず主催者RCSディレクターの ゾメーニャンのコメントを引用している。チーム除外理由は、アスタナがジロに出す選手のレベルがチーム全体のレベルからすると低かったからだ、という内容だ:
「(はずしたわけは)ジロ出場選手としてチームが予定している選手の実力がチームのポテンシャルに見合わないためだ。過去アスタナチームに起こったことを考慮したわけではない。これらは時が解決することだ」

一方でブルイネール監督は、スポンサーの全面支援を受け、今後取りこぼしなくビッグレースに出られるよう実力を見せていく、としている。
CSCの幹部からアスタナ幹部入りを果たしたアラン・ギャロパンは、「CSCという小規模チームで監督を務め、アンディ・シュレックをもってして、(ジロで)世界をあっといわせた。同じことをブライコビッチで実現したいと願っていた」としてジロ不出場を残念がっている。ライプハイマーコンタドールをすべてのレースに出場させるわけにはいかない。それはディルーカベッティーニだって同じだろう(=すべてのレースに出るわけではないだろう。)我々が強いチームであることは、今後ペダルで証明していきたい。」

また、ブルイネールは弱小プロコンチームにとってジロ出場は負担になるだろうとも示唆した。プロツールチームが出場するレースに出るすべてのプロコンチームはバイオロジカルパスポート(血液プロファイルデータ管理・居場所連絡の厳密管理などを盛り込んだ制度)が必要となる。チームによっては事務作業が負担となるだろう、と。