イゴール・アスタルロア、引退レースは、妻が社長を務める名門自転車チームスポンサー企業の後援レース

カフェ・バケといえば、過去名だたるスペイン選手を輩出してきた名門チーム。企業体としてのカフェ・バケは、バスク地方を拠点とするコーヒー会社で、女社長が取り仕切っている。名門一族バケ家のマリア・バケさん。この方、イゴール・アスタルロアの奥さんなのだそうだ。


イゴールもカフェバケのアマチーム出身なので、その縁で知り合ったのだろう。かつての所属チームスポンサーの娘と結婚というパターンはほかにもあるけれど(ヴァインスタインスが確かそうではなかったか?)、社長と結婚した選手は初めて聞いた。カフェバケはこのほどイゴールの出身地エルムアでレースを開催する予定で、それをもってロード界から引退するそうだ。(参照:CN)


血液検査結果がグレーでミルラムを解雇され、今思えば、03年世界選チャンピオンになった以外は、余りぱっとしなかった。翌04年、なかなかいい金額でコフィディスと契約できたのに、ミラーたちの薬物騒動でチームが活動一時停止をしている間に、痺れを切らしてランプレに移籍。そうこうしている間に目標だった春のクラシックをフイにしてしまい、そこから運気が一気に下がった。皮肉なことに、コフィディスのレース自主謹慎はそれほど長引かず、イゴールがランプレに移籍したとたんレース再開。もう少し辛抱してチームにとどまったほうが年俸的にもよほどベターな選択だった。


その後バーロワールド、ミルラム時代は鳴かず飛ばず。さびしい引退ではあるけれど、セカンドハウスがマイアミにあるそうで、なんとしてでも競技にしがみついていなければならない身分ではないようだ。