欧州でのバイク標準化規定 − EN 14781

昨今「ISOはどうなってますか?」などと仕事上でもよくお客さんから聞かれることが増えた。国際標準とは、一種の担保だ。JAS、トクホ、なども同様だけど、なにか判断基準となるものが必要とされることが増えた。一方で、自転車の場合はEN 14781 なる標準化コードが存在するらしい。UCIがこのほどお触れを出した。すなわち、今後欧州で販売されるすべてのバイクは、製造国に関わらず、すべてこのEN14781を満たしていること、と。社内コンプライアンスもそうだけど、ISOやトクホなども提出書類がやたら煩雑で、根気の競い合いのようなところがある。この風潮はますます強まっていくのかな。
UCIによるバイクの標準化

オペラシオン・プエルト調査再開のワケ

先日来ウワサになっていたようにオペラシオン・プエルト(*)の調査が再開されることになった。もともと調査が打ち切られたとき、「棚上げ」という言葉を使っていたので、こういうこともありうべしなのだが、なんとなく自然消滅になるのかなと思っていた。ただし今回は、薬物取引・摂取を起訴材料として調査が行われるわけではない。医師のエウフェミアノ・フエンテスと彼の助手で血液学の専門医マリノ・バトレスが公共の健康被害を引き起こしている可能性が強まった、として動いたようだ。OPが勃発した時点ではアンチドーピング法は制定されておらず、遡ってこの法が適用されることはないので、調査の焦点は、彼らがある種の健康被害防止法に違反していなかったか、フエンテスらが人々の健康を損なう医療行為を行っていなかったかという点に絞られる。ただし、その審理の課程でどんな証言・事実が飛び出してくるのかはわからない。
(Ref. El Pais、AS)
(*)オペラシオン・プエルト=OP :スペインカナリア諸島出身の医師がアスリートたちに血液ドーピングを手配していたのではないか、ということでスペインの治安当局が調査をしていた事件