シマノメモリーコープ

日本の自転車チームについては雑誌でも余り書いたことはなかった。

例えば海外の話題なら、海外のサイトに出ている間違った情報を訳しても、どやされることはない。足を骨折した選手の報道が間違って「スペインのxx選手が手首骨折」と伝えられたとしよう。それを訳しても「骨折したのは足だよ」と、文句を言われることはないのだ。事実はどっちなのかこっちにはわからない。海外のサイトに書かれた報道を信じるしかない。

でも、日本のニュースは厄介だ。内容が間違っていると、多分白い目で見られるだろう。かといって日本のニュースって、簡単に手に入るわけではない。海外のニュースの方がまだ入手しやすいぐらいだ。だから正直 日本の自転車ニュースって、素人としては余り入りたくない領域。

でも、このたび紙の仕事でやらざるを得なくなった。間違ったらえらいこと。でも各チームのHPに全ての情報が網羅されているとは限らない。記事を書くにはほしい情報がいくつか必ずあった。結局それぞれのチームの中で、知っている人、返事をくれそうな人にメールを直接打って確かめさせてもらった。

ありがたいことに、全て返事をもらうことができた。しかし、1チームだけ、メールを打つのをためらったチームがある。他のチームは知っている人などもいて連絡しやすかった。このチームだけは面識がない。

しかも、ちょっとエリートっぽくて傍からみると とっつきにくい。HPからして、なんとなく大上段に構えたHP。ミヤタスバルみたいに<Blog付き アットホームなHP>といった雰囲気もなし。

問合せメールを出しても他のチームみたいに返事がくる気がしなかった。そこで、別の手に出た。チームのヨーロッパ本部にメールを出したのだ。

そのチームの選手構成は半分日本人だが、登録はヨーロッパ。広報もヨーロッパにもある。英語でその国の広報に直接打った。すぐに返事がきた。懇切丁寧な回答でとても助かった。

更に、メールには「当チームのことを記事にしてくれるのはありがたいことです」とあった。私のそのチームの評価は上がった。ただし、ヨーロッパ本部に対する評価は。やっぱり自分の中ではどこかまだ とっつきにくいというイメージが完全に拭い去れないでいる。