オーChamps Elysees!とフランス人のエスプリ


ここ最近、ツール最終日のスタートはパリ郊外が続いているが、2000年のスタート地点は、エッフェル塔の真ん前だった。エッフェル塔には「2000年(an 2000)」の文字。それを背にして選手たちは最後のレースにのぞんだ。ツールは随所に粋なエスプリが感じられる。


レース前の演出にも、ツール実行委員のある種の“企み”が垣間見える。例えば03年ツール現地生レポートの最初の写真。ランスに オレンジの入ったバスケットを抱えさせて、レース前、観客の前に登場させた。イエローのチャンピオンがバスケットを抱える姿はかなりミスマッチ。でも何故か親近感がぐっと増す演出だった。



同じレポートの次の写真ヴィランクと体の不自由な子供の交流の一幕。ツールは、ハンデを負った人の優先場所を設けたり、こうして有名選手たちとレース前に交流場面を設けたり。ツールが人気スポーツなのにはわけがある。ただ開催するだけでなく、なるべく多くの人に楽しんでもらおうとする姿勢が随所に感じられる。混雑したレース会場で、健常者だけが闊歩しているのではなく、ハンデのある人にも配慮しているから、観客層も増える。


もう2週間したらツール・ド・フランス。早い。ジロが終わったばかりというのに。。。
今年はランスにとって、どんな花道になるのだろう。