ランスをシャットアウトしたツール

ツールのルート発表で、7連覇したランスの栄光を完璧無視したツール主催者ASO。通常なら、過去のヒーローを称えるべきシーンなのだが。
当然ながらブリュイネール監督は怒ったそうだ。今まで必死でやってあげた実績が、全く評価されずに葬り去られようとしている。しかし同時に、モチベーションが上がったという。「来年こそ、ランス抜きで、いい成績をあげてやろうじゃないか」と。
ASOはさらに、「ランスは今年、ツールに戻るべきではなかった」とまで言っていたらしい。振り返って見れば、ランスが05ツール出場を決定した、とASOに事前報告に行った時、ASOは、余り喜んでいる風ではなかったという。勝っても招かざる客扱いということか。

ここ何年か、アームストロングのツール連勝という派手なパフォーマンスにより、ツールの知名度は飛躍的に上がった。少なくとも米国では。でも、ツール主催者はそんなことはどうでもいいことらしい。
CNのツールの発表セレモニーレポートを読むと、ASOのスタンスは、”来年からツールはやっと仕切りなおしだ。みんな頑張ろう”、といった感じだ。