自転車事故の応急処置

AISの女子選手たちが19歳のドイツ人ドライバーの車に轢かれたあの痛ましい死傷事故について、事故に巻き込まれた人たちがTVで語った。(CNから)


それによると、コーチは目の前で次々と選手らがなぎ倒されたのを目の前で目撃。まず、路上に横たわる6人の選手らを見た。まず誰から助けるか、ということを即座に判断したという。その時点でエイミー・ジレットの即死が見て取れたため、ジレットの次に重傷だったヤクスリーら2人に駆け寄ったという。現場は血の海。混乱の中でのとっさの判断がすごい。


重傷だったヤクスリーは、救急隊員から、「応急手当が2分遅かったら亡くなっていただろう」、といわれたそうだ。出血がすごくて、それを留めるのが2分遅かったら出血死していた。


ヤクスリーは、TVに出演して当時のケガを克明に説明した。「前頭葉損傷、脳に血の塊、肺は潰れ、肋骨骨折。ガラスで顔をぶつけ、カーボンファーバーのかけらで腕はぱっくり傷口が開いた。右腕はめちゃくちゃで、筋肉たった2本でくっついていたような状態。動脈は圧迫され、地面に叩きのめされた拍子に、腹に棒状のものが突き刺さった。。。」

それでも彼女は命拾いをして、今、再び自転車に乗り始めることを決意した。


19歳のドライバー女性は、結局 たった1440ユーロの罰金と8ヶ月の免停だけ。これを知ったアメリカ人からCNにこんな声が届いた。「こんな論外な判決にあきれると同時に、こんな言葉を思い出した : なぜネバダ州にわざわざ行って妻と離婚して一生養育費を支払い続けるんだ。だったらアイダホにきて、妻を殺して5ヶ月で釈放されたほうがいいじゃないか。」


アメリカでは州ごとに法律が違う。ネバダは離婚したあとの養育費の規定が厳しく、アイダホでは刑法が軽いようだ。つまり、事故に遇ったのがドイツだったせいで、犯人はあんな軽い刑しか受けず、なんて不当なんだ、と言いたいのだ。


アメリカ合衆国の各州の法律は、相当中味が違うらしい。婚前交渉が認められていないアメリカの州なんていうのもある:アイダホ州アラバマ州フロリダ州

一体誰が守るのだろう???


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