ホンドのレース復帰にWADA(世界アンチドーピング機構)が「待った!」 / CASの決定を覆すことができるのは、スイス在住の選手だけの特権

CASで下ったホンドの2年間レース出場停止処分は、スイスの裁判所で退けられた。しかし、まだ今現在裁判所の決定は ”仮決定”。ということで、WADAがホンドのレース復帰に、「待った」をかけた。もともと1年間のレース出場停止だったのが2年になったのも、WADAの差し金だ。

WADAの今回の態度には訳がある。ホンドが ほかの選手と違って、ある意味優遇されていることに対する不満が背景にあるのだ。ホンドはスイス在住。だから、スイスに本部を置くCAS(スポーツ仲裁裁判所)の決定に不服を申し立てることができる。スイス在住でなければこれはできない = スイス以外に住んでいる選手はCASの決定を覆すことはできない= 不公平。
ちなみにエラスの場合、現在スペイン地方裁判所に訴訟をする準備をしているが、彼のレース出場停止処分を出したのはスペイン自連。これがもしCASの決定だったら、彼はスペインの地方裁判所に訴えることはできないのだ。

(参照:3/17付けトクダネ − 「ホンドは薬物疑惑で一旦1年間の停止処分が出たが、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に仲裁を依頼したところ、逆に出場停止期間が2年間に上乗せさせられた。(世界アンチドーピング機構WADAの勧告=差し金でこうなったらしい。)」