スペイン自転車界、今年は「ゼロ・トレランス」(非寛容政策)徹底

今年、サイスポ2月号p.128にブエルタルート発表記事を書いた。その中で、「(ブエルタの)今年のスローガンは“ゼロ・トレランス(寛容一切なし)”。断固たる態度でのぞんでいくという。」と記した。
これはダテに書いたのではない。この薬物“ゼロ・トレランス”政策というのは、まじでスペイン自転車界の懸案事項であり、メディアはしきりに“セロ・トレランシア(=ゼロ・トレランス)”という言葉を叫んでいた。今年は取締りが一層強化されるのは明らかだった。
ところがフェルナンデス医師の借り上げアパートからは1000以上の薬物、合計200以上の血液入りバッグが発見されたという。“セロ・トレランシア”という自転車界の悲痛な叫びは、彼らの耳には届かなかったのだろうか。