ランディスのテストステロンの値が暴露 => 分析結果は「外部摂取でしかあり得ない」?

トクダネ28、29日付けで触れたランディスの気になるT/Eレベルがリーク情報として出た。真偽のほどは完全に確認されたわけではないが、情報によると11:1だったという。つまりエピテストステロン1に対しテストステロンが11。許容されている比率は4:1だ。この値を見るだけでも、「テストステロンが内分泌性だった」として逃げることは厳しい高いレベルだそうだ。

さらに、実は最初のサンプルAの分析で同位体質量分析(IRMS)をしていたという事実。質量分析手法にはいろいろあるが、この分析法だと、物質が体内発生であるのか、外因性なのかの区別がつく。そして、分析結果から、外因性のテストステロンが含まれている、と結論されたという(レキップのリーク情報)。ランディスの弁護側は質量分析の不確実性を争っている。


また、股関節治療薬の影響や前夜飲んだビールの影響の可能性はないのかという点については、分析を担当したラボ側は、外部摂取した口実に使われる程度の議論である、として退けている。


残念ながらランディスにとって、正直かなり状況は厳しいようだ。


ちなみに、元バレンシアナのマンサノが、テストステロンの摂取方法についてインタビューを受けた。「テストステロン摂取方法は3種類あり、例えばパッチ式のテストステロンは前夜皮膚に貼り付けるだけで即効性がある。ただし、2時間以上つけていると陽性反応になるため、気をつけるようにフエンテスから指示を受けていた」、などかなり具体的に語っている。


去年ブエルタでエラスが陽性となって優勝剥奪されたが、もし今回優勝剥奪になった場合、ツールでの剥奪は初めてのケースとなる。(グレーなケースはあったが、優勝剥奪にはならなかった。)もしそうなるとブエルタの時よりも、インパクトは相当大きいと見られ、関係者は頭を抱えている。しかしファンにとっても、衝撃度は去年のエラスのケースより大きい気がする。