「ciclismo」 フエンテスの妻は元トップ陸上選手。87年陽性反応を出すも、翌年のソウル五輪では400mハードルスペイン新記録を出し、今も記録は破られていない。

昨日、オペラシオン・プエルトがらみで家宅捜査を受けたドイツ人医師マルクス・コイナの情報がイロイロ出ている。フエンテスとの関係もわかった。
フエンテスはスペイン陸上連盟の認定医だった
● 妻のクリスティナ・ペレスは元陸上選手。87年ヨーロッパ室内選手権銅メダリスト。
● ペレスは87年に陽性になったものの、手法の不備を理由に制裁・処分なし。このとき彼女に薬を届けていたのが、昨日家宅捜査されたドイツ人医師マルクス・コイナ。以来、ずっと今日までフエンテス − コイナの関係は続いていた。最近では、バレンシアナの元助監督やサイス元助監督に、シナクテンというホルモン剤を渡していたのを当局がつかんでいる。
● 妻は処分は免れたが、これがきっかけで、フエンテスは陸連認定医からはずされた。その後、自転車との接点を深め、ケルメなどで選手を見るように
● 妻ペレスは88年ソウル五輪400mハードルでスペイン新記録を出し、今も記録は破られていない。
● 目下フエンテスは婦人科の医師、ということになっている。

昨日の家宅捜査は、マルクス・コイナの自宅と病院で9:30から夕方近くまで行われた。コイナの専門は麻酔科。家宅捜査が入った病院では、関係者が驚いていた。この家宅捜査、ブンデス・クリミナル・アムトと呼ばれる連邦刑事局と、検察庁合同で行われ、ドイツはこの件を本腰で捜査し始めた。

一方、フエンテスの顧客には、サッカー、陸上選手も含まれている、とフエンテス自身がばらしている。しかしスペインのスポーツ省はそれをもみ消そうとしており、これに対しフレイレが猛反発。「自転車だけをピックアップしている」と、記者たちと一触即発の場面も。