Tモバイルと学校問題

昨日のCNに出ていたロルフ・アルダグ(元Tモバイル選手、来季監督に就任決定)の会見記事で、気づいたことがある。このチームのいざこざの原因として、管理者レベルの責任にばかり目が向いていたが、どうやら選手間のちょっとした行き違いによるものが結構多いのかもしれない、という点。
学校問題も同じかもしれない。学校である生徒にトラブルがあると、つい親は学校の管理体制を非難したりする。でも、そんな範疇をとおりこした生徒レベルで問題は起こっていたりするものだ。


今回アルダグが述べたのは以下:
● チーム改革が必要なわけとして、選手間の敬意・尊敬の念が薄い点を指摘。
● 具体的に例にすると:「ある寒い雨の日に、すごく給料の安い選手が、選手のバイクをせっせと洗っていた。彼はこんな仕事をしながらも、周囲の選手から感謝されることを励みにやっている。ところが、年俸をがっぽりもらっているバイクの主がぬくぬくとした格好でやってきて、「あ、そんなのいいよ。どうせ今日はトレーニングだけなんだから」と言う。下っ端選手は愕然として、悲惨な事態に。。


結構、こんな一件小さいいざこざが、チームの揉め事の本当の原因なのかもしれない。エリート選手と下っ端選手の給与格差、チーム内派閥。。。
クレーデンウルリッヒ、ケスラーと同盟を組み、ツァベルに「もう出番はない」発言をしていた。
ベルツとツァベルはチーム創設期メンバーでありながら、決して折り合うことはなかった。(ベルツの弁)
ウルリッヒはライバルチームにいたシュタインハウザーとともにトレーニングし、チームに引っ張ってきて、シュタインハウザーについては重宝ぶりよく示していたが、確かにほかのアシストと扱いの上で差別はあっただろう。


かねてから、選手がこのチームを退団するとき、しこりを残すことが多く、管理体制に疑問を持っていた。一方で、Tモバイルという組織は、ファンや関係者に対しものすごくキメの細かい対応をできるチームであることも痛感していた。ある意味20チーム中ぴか一かもしれない。ドイツフライブルクにツールが来た時、テレコムは、ドイツファンが喜びそうなことはすべてやり尽くしていた。無料でキャップ配布し、得意のネット関連で無料サービスを提供し、ウルリッヒがここまで大人気なのは、チームの盛り立てのせいもあるだろう。過去Tモバイルの広報担当にコンタクトをした時、対応が完璧で感心した。


選手同士が互いに尊敬でき、トラブルの少ないチーム作り、これがアルダグの今後の課題らしい。アルダグは人柄もよさそうなので、うまくいく気がする。ただ、心配なのは、”強いチーム作り”の方。。。