スペインの有力メディアも成り行きを注目するルモンドの「ペレイロお前もか」の記事

今日のCNのトップ記事。出典はルモンド。
【ルモンドの記事を読む前に、バックグラウンド】
昨年のツール。レース中の薬物検査で陽性反応が13人分出た。しかし、ランディス以外はすべてTUE(治療目的適用特別免除=病気の治療中であると事前申請していて禁止薬物リストにある特定の薬物摂取が認められること)で陽性判定は受けなかった。
詳細は、12/19付けトクダネの「メール#11)NHKラジオ フランス語講座にツール登場」にて

【ルモンドの今回の記事の内容】
で、記事の内容は、ペレイロが昨年ツールの最中 2度陽性反応を出していたというもの。とはいえ彼もTUEの適用を受けていた。具体的には喘息認定者なので、喘息治療薬の禁止薬物成分を例外的に摂取して構わないというもの。よって彼は陽性判定は受けずにクリア。ところが彼が喘息の治療中として申請した書類が十分でなく、彼が本当に喘息であったのかどうかが今問われている(とルモンドは言う。)

ヨセバ・ベロキを思い出す。彼はスペインチームで喘息が認められてTUEを受けたが、フランスのブリオッシュに移籍したとたん、チームドクターから「喘息ではない」と言われ、チームを追われることになった。(04年)

ペレイロの場合、ツールでランディスについで2位だったので、この話はルモンドのやっかみ記事かな、と思いスペインのサイトに行ってみた。この記事を全面シカトしているかと思いきや、エルムンド、エルパイス、アス、マルカには全てトップ見出しで出ている。記事のネタ元がレキップでないせいかわからないが、スペイン関係者も、この報道の成り行きを相当気にしているようだ。


【最近のルモンドって。。】
この記事、朝一番見たときは、ルモンドのサイトで、トップに出ていた(大統領選の記事より上)。
やっぱり筆者はステファン・モンダール。最近スポーツ紙レキップよりも 全国紙のルモンドがドーピングがらみのニュースをすっぱ抜くことが多い。ルモンドでこういう記事を書いているのは、いつもこの人。自転車とゴルフを担当しているジャンルイ・アラゴンなどは、こうした扇動的な記事を次々出すことに顔をしかめている。社内には賛否両論あるようだ。ちょっとレキップみたいになってしまっているルモンド。

.