今西コーチの警鐘

CSCのクルト・アスレ・アルヴェセンが失言。リースの告白を受けて、メディアに語った。
「ドーピングよりもスクールゾーンでスピード違反するほうが深刻だ。だってそっちは子供を死にさらす危険があるけど、薬物使用者は自分たちに害を与えているだけだから」

当然この発言は波紋を呼び、彼はあとで 話の流れでついそうなったと謝罪。「当然ドーピングは許されるものではない」

アルヴェセンがどうこうという議論は置いておいて、「ほかの人を傷つけているわけじゃあるまいし」、という考えは、結構深層心理として少なからずあってもおかしくないだろうな。

しかしいみじくも、スキルシマノ今西コーチはBlogに書いている。ドーピングを禁止しているのは道義的なこと、というよりも「もっとも重要な事は、選手自身を守ることにあるのだと思う」。

時折 話をするKさんなんかは、スポーツドリンクの延長上にあるんだから、多少は容認すべき、と言っている。スポーツドリンクの延長程度のもので収まるんならそれもありだろうけどねぇ。でも、マンサノの告白記事30ページ全文読んでみた限り、勝負の世界は実際そんな甘っちょろいもんじゃないんだろうな、という印象。これはマンサノだけが人間的に弱かったから、ということではないはず。
ちなみに彼は今サイクリングを趣味で楽しみたいと思っているが、薬でヒザを壊し、自転車にはもう乗れないからだになってしまった。