ヤン・クールツの告白「選手を犠牲にして金儲けをしているこの世界の仕組みを変えるべき」

05年に引退し薬物摂取を告白していたヤン・クールツがオランダのSport Weekという雑誌(32号)に、薬に対して罪悪感がなかったという話を語った。始まりは96年のパリ〜ルーべ。マペイが上位5位のうち4人を占め、そのときに「みんなEPOをやっているから」と知った。彼も追随することにし、スペインの薬局で200ユニットを購入。簡単に買えた。処方箋は不要だった。選手が自らの判断で行っているケースが多かったが、多くの場合、監督も知っていた。「いい結果を残すためには必要だった」「罪悪感はなかった。みんなやっていたから」「少なくとも05年時点においては、トップレベルの選手はまだやっていた」。そしてこう締めくくった。
「まずは、過去現役時代に薬物をやっていた監督たちが率先してクリーンにしていかなければならない。彼らこそ、選手を犠牲にしてまで金儲けをしなければならないこの世界の仕組みをよく知っているのだから。選手がドーピングで捕まるとクビになるのは選手だけ。監督たちには非が認められない」