喘息薬過多摂取でペタッキは8月末まで謹慎処分

去年のジロで喘息薬の成分でもあるサルブタモールで陽性判定を受けたペタッキに対し、このほどスポーツ仲裁裁判所(CAS)が判断を下した。
● ドーピング目的で摂取したものではない;
● しかし一方で、治療用(*)として認められた規則に従って正しく薬を使用していたということをペタッキ自身が証明できなかった;
として1年間の出場停止処分となる見込み。ただし検査の結果が判明したあと2ヶ月間レースに出ていなかったこをと鑑み、それを差し引いて、去年の11月1日から今年の8月31日までが処分対象となる模様。薬物検査におけるサルブタモールの検出許容量はMax1000ナノグラム・パー・ミリリットル(ng/ml)で、ペタッキの値はそれを上回る1352ng/mlだった。ペタッキは治療用としてサルブタモールの使用が一定量以内であれば認められていたが、自分でその日何ミリグラム摂取したのかはわからない、と述べていた。ペタッキ、長引く気管支炎でジロ不出場といっていたが、内々に今回のCASの決定を通知されていたのだろうか?


今回のCASの判断。もしこれが決定となれば、「知らなかった」、というのも処分対象になる、という点でベルヌッチの例に類似している。(ペタッキの場合は当日摂取した正確な量を通知できなかった)。ベルヌッチは3年間肥満防止薬を摂取していた。最初の2年は問題なかったが、3年目からそれが突如禁止薬物リスト入りしたのを知らずに摂取したため、やはり1年間の謹慎処分になった。
(*)治療目的使用の適用措置=Therapeutic Use Exemption=TUE。ペタッキの場合はATUEのようなので、略式措置みたいだ。