選手の通信簿

ツールを前に、毎年恒例 UKCycleSport選手の通信簿。去年はロビー・マキュウェンがなかなかいい総合ポイントをあげていた。特に頭の回転の速さなどの項目でメディアウケの得点が高かったと記憶する。しかし今年は力が落ちた分、総合点は下がっている。マスコミウケの成績を見ると、記者が抱いている選手の印象が透けて見えてくる。

カデル・エヴァンス= マスコミウケ3点(10点評価) − CS評: ICレコーダーが動き出すとナーバスになる、とある。
多分、額の中央から顎まで縦に貫く深い溝のような皺がちょっと気難しそうなイメージを増強させているような。警戒心を抱かせる質問をすると、さっと心を閉じるタイプには違いない。本人の気持ちに寄り添いながら話すような懐柔策が必要な選手という気がする。
カルロス・サストレ =マスコミウケ3点 − 保身の気持ちが強い、とある。
記者たちの心をくすぐるような面白い話をするタイプじゃないことは確か。あざとさがない、とも言える。
アンディ・シュレック= マスコミウケ6点 − 評価にはナイスガイ、と書いてる割には点数上がらず。
多分のらりくらりと記者の質問をはぐらかすあのポーカーフェイスぶりで得点が上がらなかったのだろう。
アレハンドロ・バルベルデ=マスコミウケ7点 − 質問にはオープン。ただしすごく難しい質問はだめ、とある。
OPに拘る記者、ここでも再びチクチクと彼をつっつき、手放しに褒めてはいない。スター性の部分で「Unassuming off the bike」は同感。
トム・ボーネン = マスコミウケ8点 − 少し世間に疲れている様子だが元来おしゃべり好き、とある。
昨今の出来事を思うと、世間に疲れているというこのコメント、図星だったか。
マーク・カヴェンディッシュ = マスコミウケ9点 − 名文句連発。ただししばしば記者たちと険悪になる、とある。
言いたい放題言っているっぽいけどなんとなくあのさばさばした語り口と自然児キャラで許される得な性分。もっともCSが英国の雑誌をいうことを忘れてはいけない。それに記者たちと仲たがいしやすいたちであることを認めた上で9点というのは点与えすぎ。図に乗るのが怖い。3点ぐらいにしておくべきだった。
ダニエーレ・ベンナーティ = マスコミウケ9点 ― So nice, it makes you sick.
くらくらするほどナイスガイ?!おぉ話してみたい。。。(イタリア語は話せないが)
オスカル・フレイレ = マスコミウケ8点 − 僕らは彼が好き、彼は僕らが好き、とある。
良好な関係を築いているのがわかる。スター性のところに、「ただしリラックスしすぎ」とあるのに笑う。That’s Freireだ。
デイヴィッド・ミラー = マスコミウケ9点 − 他の人たちよりインテリなコメントをするって。
ちょっと驚いた。いつの間にここまで和解したのか?ただ、スター性も8点でカンチェッラーラを上回っているから、やっぱり英国選手贔屓の傾向は明らか。しかも総合点はカンチェと並んでトップ。スタイルの通信簿は8点で、「他のサイクリストが着たらマヌケに見える服も着こなしてしまう」そうだ。
フィリップ・ジルベール = アグレッシブさという項目で10点。ちょっと古臭いアタックの仕方だけど、と。
アタッカー ジルベール、評価高い。