バルベルデがCONIの召喚に応じ犯罪捜査対象であることを知らされる

昨年ツールのイタリアステージで血液を採取され、それがもとでオペラシオンプエルト(OP)への関与が浮上したバルベルデ。ローマのCONI(イタリアオリンピック委員会)の召喚に応じ、木曜日、本件は犯罪捜査の対象となることを知らされたという。
先日触れたベッペ・コンティの「マルコ・パンターニ 海賊の生と死」には、ジモンディの序文が載っていてその内容がいいのだが、こんなくだりがある。パンターニが陽性になったとき、彼はなぐさめる。「われわれチャンピオンはほとんど全員が過去に薬物問題を抱えて」いて、「それは結局は乗り越えられるものなのだ」と。でもパンターニは自分だけ不当な扱いを受けたと思い、どんどん孤立していく。
今回のOPのケースも、多くの血液バッグが発見されながら、一部の選手のみが対象となる点に少し腑に落ちないような気持ちがある。その一方で、こういう突っ込んだ姿勢が抑止力になるかもしれないという気持ちもある。