テオ・ボスの危険行為、想像以上のひどさにつき・・

巷をにぎわしているトルコ一周、ゴール目前集団スプリントに入る前のシーン。トラック界で活躍してきたラボバンクテオ・ボスが、首位につけていたダリル・インピーのジャージを鷲掴みにして落車・怪我を引き起こした件。くまたろうさん紹介の動画を見てみたら、聞きしに勝る劣悪な状況で驚いた。ボスの説明では、あれは仕方なかったということだったけど、集団スプリントで、ジャージ背中部分を引っ張っただけでなく、むんずと掴んで左に振り回している。ちょっとこれはひどすぎる。実況中継アナウンサーが、思わず「人生でこんなDisgrace(不名誉)なシーンはいまだかつて見たことがない!」と何度も絶叫しているぐらいなので、リアルタイムでしかと見ていた人にとって、尋常ではない状況だったと思われる。いくら興奮の渦にあるスプリント直前のさなかにあっても、これはありえない、そんな感想を彼がもったのがうかがわれる。アナウンサーは、しまいに「彼(ボス)はこのスポーツから追放されるべきだ」と思わず口にしたほどだ。CNに載っていたマキュウェンのTwitterからの引用が感情論に走らず妥当に聞こえる。「1カ月出場停止処分をくらったら、それをおとなしく受けろ。でもそれで、あとはもう終わったこととして片付けよう」そんなニュアンスのコメントだ。いずれにせよ、あれでボスになにも処分が下らないのはインピーとしては腹の虫が収まらないだろうと同情する。


以前見た来日中のテオ・ボスには好印象を持った。
荒くれ者という感じではない。
故意ではないのはわかる。
でも、故意であろうとなかろうと、危ないものは危ない。