アルバロ・ピノの不可思議な行動

シャコベオの監督ピノが、事前通告なしにチームドクターJMロドリゲスを解任し、代わりにポルトガルの格下チームリバティセグロスのコロンビア人ドクター アルベルト・ベルトランを専任につけた話に、おやおや、と思った。このDr.ベルトランは、リバティの3人の選手が陽性となったために解雇された人物なのだとか。そんなドクターを召喚するピノの真意やいかに?解雇されたロドリゲスは、不意の解雇をこう弾劾する − 自分が違法薬物を支給しなかったため、ドーピングドクターと交代させられた、と。むろんピノ側は名誉棄損として徹底抗戦の構えだが。
ピノといえば、まったく無名のケルメが、突如がんがん成績を出し、オンセやバネストに追いつけとばかりに猛追し始めたときの監督。ビセンテ・ベルダが就任する前に、ケルメの基礎を作った人。組織的薬物風習も含めて。ピノの口からは、いまだかつて自転車界の清浄化といった話を聞いたためしがなく、なぜこういう人が監督なのか不思議に思っていた。フォナック監督時代はランディスやペレスの陽性でチームが解散になったのに、そのときですら、薬物根絶の意思表明はなく。彼は元選手でもあり、こうした薬物神話信奉者は、なかなかそのオブセッションを取り払うことはできないのでは。
http://www.cyclingnews.com/news/ex-xacobeo-doctor-launches-attack-on-pino