サムエル・サンチェス、エウスカルテル一筋13年間を決意

前にも書いたとおりEuskaltelのサム・サンチェスは、単身なんの身寄りもないバスクティーンエージャーで乗りこみ、エラスの父やアマチュアチームのメカニックの好意で住む場所を得た。自転車をやるなら故郷オビエドでは大成しない、競技が盛んなバスクでないと、という強い決意のもと。それほどバスクに思い入れがあったせいも多少あるだろう、このほど再びエウスカルテルと契約を2年更新することを決意した。2000年にマヨの同期として加入したので、来年、再来年と所属すれば、トータルで13年間1つのチームに在籍することになる。ホーナーのように、オファー金額次第でころころ誰のもとでも走ってしまうフレキシブルなタイプとは違い、きまじめさが感じられる。たとでば、以前インタビューしたときのこんなコメントから。数年前のこと:「チーム移籍?だって、僕はまだエウスカルテルと契約が残っているから、それはあり得ない」。いいオファーがあれば、違約金を払ってでも・・といった動きは、彼の中ではありえないといった感じで話していた。ほかのチームからも誘いはあるそうで、契約が切れたら絶対に移籍がないというスタンスではないものの、うわべの金額などだけでそんなに惑わされることはない、じっくり腰を落ち着けて自分にとって最良の選択をする、とも。