リッコ獲得を断念してほっとしている人

チームが選手と獲得交渉をしているとき、えてして「監督」がその選手を欲しがっている、と思いこみやすい。けれど、時に、スポンサーの意思でしぶしぶ獲ることもある。ベルトランのリクイガス行きなどがいい例だ。ベルトランはかつてマペイにいたので、イタリア人には名前が知れていた。ランスのアシストとしてもそこそこ活躍の機会があった。どうしても彼がほしい、という経営側の要望を抑え込めずにしぶしぶ獲得、そして結局彼は陽性判定。クイックステップの場合は、そんなスポンサーの意向を跳ね返す人がいたそうだ。リッコを欲しがったとき、チームドクターのヴァンモルが「ノー」と言った。(加えてジェロームピノーも猛反対したとか)。根拠があったのか(とはいえリッコの健診結果すら見ずにリジェクトしたそうだ)、単に性格が嫌いだったのかは謎だけど、チームとしては、これで汚点がつかずに済んだ。リッコがこういうこと(=血液ドーピングを企てたことが発覚)になって、チームスポンサー諸子は、ヴァンモルに、御礼のメッセージを送ったそうだ。
http://www.velonation.com/News/ID/7402/Van-Mol-thanked-by-Quick-Step-sponsor-for-his-warning-over-Ricco.aspx