38サンプルで禁止薬物検出が判明。しかしすぐに問題にならないわけ

04ツール・ド・フランスの最中、実際に陽性となってツールを締め出されたのはC・ブラント(LOT)だけだったが(彼は第7ステージで閉め出し)、最近になって、ツールの最中提出されたサンプルのうち38種類のサンプル=31人分のサンプルから違法薬物が検出されたという報道がAFP、ロイターなどから出ている。とはいえ、この報道が、すぐに影響力を持つことはない。

38ケースのうち29サンプルについては、糖質コルチコイドのグルココルチコイドの検出だったという。グルココルチコイドは喘息薬としても使用されているため、検出されても、イコール違反行為として扱われるわけではない。また、189人の出場選手中、79人が、持病緩和のために医師からなんらかの処方を受けていると事前申告している。つまり、これらの選手については、こうした成分が検出される可能性があると、事前に通知がいっている。今後これら38ケースが、事前申告された医師からの適切な処方と一致するのかどうか、更に検討が進められる模様。