1/10タイラー・ハミルトンのヒアリングは彼にとって最後のチャンス。しかしかなり苦戦が予想される模様

何度も結論が先送りにされたが、今のところ、来年1/10、デンバーでのヒアリングがハミルトンにとって最後のチャンスとなる予定。このあとスポーツ調停所の正式な結論が出る見込み。


今朝のCNには、それとともに、ハミルトンの状況が苦しいことも書かれている。04ヴエルタの検査で血液輸血の反応が出ただけでなく、その年の4月に行われたL-B-Lでも、かなり際どい結果が出ていた。内容がとっつきにくくて要約するのがしんどいが、CNのニュースを読むのがかったるい時にここのサイトに遊びにきている人がいるので、とりあえずCNの内容を下記にて掲載:


通常の血液検査では、ヘマトクリットの値と、刺激指数の一種オフ・スコア値の2つの観点が重視されている。刺激指数の出し方は下記:

刺激指数 =ヘモグロビン量[g/100ml]×10-60× 網赤血球%のルート
(つまり、酸素を運び運動能力を高めるヘモグロビンの上昇を見る検査のようだ。)


血液検査で陽性と見なされるのは、下記のケースとなる:
● 血液中のヘマトクリット値が50%を超えるケース
● 刺激指数(オフ・スコア値=ヘモグロビン量[g/100ml]]×10−60 × 網赤血球%のルート)が133以上のケース(*)

(* CNの詳しい紹介頁には“ヘモグロビン量[g/リットル]”となっているが、解説を読むとデシリットル=100mlとなっているので解説の値を採用することにする。)


そして、ハミルトンの場合、L-B-L(9位でフィニッシュ)の検査の時の刺激指数が123.8と高く(通常は85-95)、その直後のロマンディ(総合優勝している)の時には、ぎりぎりの132.9だったという。あと0.1上昇していればアウトと見なされていた。またこの時、彼のヘマトクリットの値は49.7だった。調停の場では、ヴエルタの血液検査の結果のみならず、これら春先のリミットぎりぎりの値についても検討されると見られている。