やっとフランス人の時代がきた

フランスでは98年のフェスティナ・スキャンダル以来、薬物撲滅に向けた教育が徹底されて行われている。小さい子供ですら、薬物使用がいかにいけないかをレースの機会につけ教えられているそうだ。

“自分たちは薬物に対してクリーンだったから、なかなかいい成績に恵まれず、今までスペイン選手にやられてきた。”という悔しさが、今フランス人の間に広がっている。フランス人ジャーナリストの中にも、「クリーンでやってきたフランス選手たちが、もっと今後声を大にして スペイン選手たちを非難すべきだ」、と述べている人が複数いた。AG2Rのテュルパンもヴォクレーに続いて、スペインの卑怯さを指摘していた。

さらに、「やっと僕ら(フランス人)の時代がきた!」といった内容のコメントも現地で何度も耳にした。

今、フランスの自転車関係者は、選手も含め鼻息が荒い。

フランス自転車連盟会長語録に至っては:
ヴィノクロフがいてもいなくても、アスタナはツールから排除されるべきだ」
「サイスは人間のくず」
「サイスは自転車界から、金輪際 抹消されるべきだ」といった語録を残している。

ただ、アスタナのプロツアーライセンスを審議するのはフランス自転車連盟ではなくUCIとなる。アスタナの運命は、UCIが最終的にどう判断するかで決定する。