フェードアウトして引退していくかつてのヒーローたち

かつてスペインの自転車界に君臨した有名選手たちがファンを総動員したような派手なお別れレースも開催されずに寂しく散っている。例えばこのほど引退を正式に表明したヨセバ・ベロキ。今年一年所属チームがなく引退はやっぱり、と思ったが、エラスに続いて・・・ということでファンの失望も大きかったようだ。2人ともあれだけスペインでは英雄扱いされながら、寂しく散っていった。大々的なお別れレースもない。ツール上位常連だったマンセボも来季はフェルカセ・パレデス・ロタ・ドス・モヴェイスという格下のポルトガルのコンチネンタルチームに移籍することになり、セビーヤの来季は不確定。連盟がOPの証拠を追求しなかったのでセビーヤはレラックスで今季走ることができた。しかし結局レース主催者からは出場を敬遠されたりして、思うように走らせてもらえなかった。逆に短期間でも制裁を受けていれば、復帰後は堂々とブエルタに出ることも可能だったはずだ。連盟の寛容政策が、仇になっている気がする。