最近の2件

ロットのルークマンスとサウニエルのイバン・マヨがともにB検体で陽性を出した件。それぞれ別の意味で少し気になる。ルークマンスの検体から検出されたDHEAは精力増強を含めたアンチエイジングの効果がある。しかし周囲の話によると、彼にはそうした問題はなかった。チームドクターが勝手に処方したという説明がされている。処方したことを医師は認めているが、マスキングのために処方せざるを得ず、もともとそれ以前に違法薬物摂取があったこと自体が問題だ、ということをにおわせる発言をした。ただし、「それ以上話すと登場人物が大掛かりになり騒動となることは必至で、今のところそれは話さずにおく」、と威嚇している。
マヨのケースはツールでEPO陽性となったのに、B検体の完全な結果がなかなかでなかった。最終的にゲントの研究所で行われたB検体の結果は「判定不能」だった。しかしそのまま非陽性としてケースは終わりにならなかった。パリで再検査をすることになった。この時点で怪しいと見らえているのか、と思ったが、やはり結果は陽性。しかし最初のB検体結果が判定不能だったため、スペインの自転車連盟はマヨに制裁は加えないとしている。UCIはこの連盟の態度を非難。連盟がきちんと対応しない場合、CASに提訴するといっている。スペインの連盟、寛容策ばかりで大丈夫だろうか。逆にそれがまた仇になって結果として選手に不利益を生むなんてことにならなければいいが。