ツール第7ステージレポート : ベルトランEPO陽性でツール退場となった日の朝、彼にインタビューをしていた。最後の声・最後の1枚

今日、マヌエル・ベルトランがEPO陽性判明でチーム解雇になった。実は今朝、彼にインタビューをした。たまたまチームバスの前で見かけて、「やあ」と言いながらこちらにきたので、チクリッシモ用に、あるテーマについて聞くことにした。今そのインタビューテープを聞きながらこれを書いている。機嫌よさそうな声を聞いていると、なんとも言えない180度の転落振り。写真は今朝のベルトラン。最後の1枚になってしまった。

インタビューが終わったあと、「奥さんのアナはツールにくる?」と聞いたら、「ピレネーとそのあとパリにくるよ。ピレネーで会えるよきっと」と言い、それが彼との会話の最後だった。もう二度と声を聞くことはあるまい。彼は98年にもヘマトクリットが高くて疑惑が持たれた時期があったし、99年にもラボがUCI検査と別に行った独自の検査でひっかかっていた。今はその当時よりも自転車界全体はずっとクリーンになっているはず。それでも断ち切れなかったというのは残念としか言いようがない。下の写真はスペインのメディアと話すベルトラン。このあと彼に話を聞いた。

実は今日、ランチのときにはリクイガス広報パウロと一緒に食事をし、「なんかどうもひとり引っかかった選手がいるらしいんだよ。うちの選手じゃなきゃいいけど」なんてのんきに話していた。