リ・フユーの陽性は食品汚染の可能性・Clenbuterol検出量は微量で注射で入る量ではなく、さらに今中国でClenbuterol汚染の肉が問題になっていると

過去、陽性になった選手の弁明は数々聞いてきたけれど、今回初めて、この人の話は嘘ではあるまい、と思った。レイディオ・シャックを現在謹慎処分となっているリ・フユー選手。「お酒のせいだろう」、とか、「南米で買ったキャラメルのせいだろう」、とかいうことは一切言わず:

「どうやってClebuterolが体内に入ったのかはわからない。でも、競技人生においてドーピング剤を摂取したことは一度たりともない。自分の仕事は、シャック内で しがないアシスト役の一人に過ぎない。それ以上のものではない」
I have no idea how the Clenbuterol came into my body. All I know is that I have never taken doping in my entire career. My role at team RadioShack was one of a humble helper, nothing more,"

「もう31歳だから、チーム内で主役になれる可能性はない。ただ単にこのチームに選ばれたことだけが非常なる名誉なんだ。自分の役割は仕事をきちんとこなすこと。中国では何度もレースを制覇し、すでに有名人だから、これ以上功績をあげる必要はない、(なにかしでかせば)失うものの方が大きい。ドーピングなんていうばかげたことをする気にさせるような誘因要素は何もない。今も、そして選手人生すべての段階において」

"I am 31 years old and I know I could not move up to a leading role in the team, I was just extremely honoured to be selected for this team and tried to do my job right. I have won the China Games a couple of times, which makes me a famous sportsman in China. I have a lot to lose in China and nothing to prove any more in my country. There was no incentive for me to do something crazy like doping and I did not do that. Not now, not at any other moment in my career."

さらに、検出されたClenbuterolの量は、微量で、注射をして体内に入れる通常の量を下回り、このぐらいの量では何の効果もないという。加えて、中国本土では、このClenbuterolによる食肉汚染が勃発中。レアケースながら、今回はWADAアンチドーピング機構公認検査官が、彼のケースの潔白性を証明するため援助をしているそうだ。

http://www.cyclingnews.com/news/anti-doping-expert-lends-li-support-in-doping-case