スペイン勢はUCI書面署名ボイコットか

UCIが選手らに署名を求めている例の書面(薬物違反の場合年俸分の罰金を承諾する、OP比較検査のためDNA提出が求められたら提出する)は当然のごとく反発を招いている。対話不足だ、というのが主な反対の理由。一方で、ディスカバリーチャンネルのアラン・デイヴィスのように、これは無実証明にいい機会だ、とサインした者も現れている。(目下最初の2人に加えCA16人とデイヴィスのみが署名)
スペイン選手協会に至っては、書面へのサインを全面ボイコットする動きを見せている。サインしない選手はツールに出場させないと主催者ASOは言っているが、スペイン人全員が拒否すればどうなるのだろうか?折角UCIのお役人たちが鼻息荒く作成したこの確約書は、単なる紙切れに終わってしまう?

ツァベルらドイツ人2人が世界選親善大使から排除

今年の世界選はドイツシュトゥットガルト開催。エリック・ツァベルと、1966年世界チャンピオンのルディ・ルティヒのドイツ人2人は世界選親善大使に任命されていたが、このほどその役を解かれた。
理由:ツァベルの方は先の薬物使用告白のため、アルティッヒは薬物使用に同調する立場を取ったため。

ブエルタにレラックスが出場できなかったワケ

「アンダルシアって何ですか〜?うーん」というメールをもらった。ワイルドカードで出場当確と見られていたブエルタ出場チームに選出されなかったのだ(昨日の小ネタ)。代りに選ばれたのは弱小アンダルシア。しかしブエルタ委員長のコルデロ氏によると、レラックスはOPに関与した選手はいない旨書面を提出したものの、倫理規約を遵守する旨の確約書面を提出しなかったためだという。カルピンガリシアは提出をしていた。そのほかにも、倫理規約遵守を確約しないチームを出場させていいのか?という外部の声にも配慮した模様。
ブエルタ出場を確信していたレラックスの会長カスタニェダ氏は、「我々は2005年には倫理規約を確約した。主催者は何を求めているのか?もし、ブエルタに出場するためには一部選手を放出せよ、ということであれば、我々はそれに従う。とにかくブエルタに出場できなければ、我々のチームは消滅だ」

また、Unibetが出られなかったワケは、推測するにこんなところだと思う:
ブエルタはプロツール参加を拒否し続けている。理由はスペインチームのワイルドカードを増やしたいから。現行だと、プロツールチーム18の選出は必須。これを減らして欲しいと訴えている。そこで今回必須ではなかったUnibetをはずし、例え弱くともスペインチームを入れることで、「どうだ我々はこれほどスペインチーム枠を欲しているのだ」という一種のマニフェストなのでは。