2008年7月10日 ツール第6ステージ : エグランド 〜 スーパーベス


(FTP故障のため、第6ステージレポートはこちらの はてなに入れました)


TTの日の悲劇の人、実は地元っ子


ショレのTT、バイクトラブルのせいで178位の最下位、トップから7分10秒差でゴールしたフレディ・ビショ。実は彼、地元っ子。ナントやショレを包括するマイエンヌ県出身で、親族もきていた。


彼を悲劇が襲ったのはTTスタート僅か1km地点。サドルが壊れて、最後までサドルを使用せずに走ることを余儀なくされた。


それでもめげずに翌日ショレのスタート地点、笑顔で親族やファンと挨拶をかわしていた(2枚目の写真の人は遠い親戚だそうだ)。写真で見ていた顔はちょっとおっかなそうだったけど、実物は親しみやすい。目ぢからがある。


バルベルデエヴァンスに対し1kmにつき1秒失う覚悟だった

昨年に続き今年もTTでブレーキとなったバルベルデ。トップシューマッハから1分34秒遅れ。ライバルのエヴァンスからは1分7秒遅れ。マイヨジョーヌのあと、17位まで後退した。



この日スタート地点でインタビューを受けるバルベルデ。「(TTでは)エヴァンスに対し1分以上失うのは予想外だった。」TTコースの感触を聞かれ、「Era muy complicado (とても難しかった)。 ただ、カンチェッラーラから1分(正確には1分1秒)遅れというのを考えれば、それほど悪いわけじゃない」



ウンスエ監督が明かしたところによると、「エヴァンスに対し、1kmで1秒失う計算だった。(距離は29.5kmなので)、最悪でも40秒失う覚悟だった。ところが実際は1分。驚いたし、この損失は大きすぎる。ただ、我々は彼を信頼してレースを続けていく。」


バルベルデピナレロバイク:「スペインの貴公子」の文字

アレハンドロ・バルベルデスペシャルバイク。筆記体文字が入っていて、一体なんだろう?と疑問だった。写真に収めて読んでみた。

ドン・アレハンドロ(ドン=スペインの高貴な呼称)、プリンス・オブ・スペインと書かれていた。


誰の足かというと・・


アダム・ハンセンは渋く人気


上の足は、今日もインタビューにつかまっていたハンセン。いつ見ても胸板の厚さが際立つ。声が穏やかで優しそう。ごっつい見かけとのギャップが心憎い。

インタビュー中は大きなえくぼを浮かべつつ、時折笑顔。一旦就職して、選手になった紆余曲折組。エリートのAIS軍団とも違う。この異端児的人気は、クリス・ホーナーを彷彿とさせる。



フレイレの足

何気に虹模様



もう完全にヒーローです


オーストラリア人がエヴァンスを取り囲み、大声援と大合唱。半端じゃないこの盛り上がり。カンガルーの巨大ぬいぐるみがそびえたち、国旗が揺れる。


声援の真ん中でファンと相対するエヴァンスは、やっぱり今年、マインドを変えたようだ。今までと違い、手厚いファンサービスをし、本物のツールヒーローを演出している。

ツールでは、順位が上でもそれだけじゃだめ。今ま「で山では後からついていくだけ」、と悪口を叩かれた。でも今年はやるぞ。カリスマティックに実力もパーソナリティも変貌中。なんだかそこまで頑張っている姿を見ると、思わず応援したくなる。


ランプレのメカニック ガブリエーレ


ジャパンカップでいつも見かけるガブリエーレ。今年もランプレは来日計画中。